House in Zushi 逗子桜山の家

神奈川県逗子市/2010

敷地は海岸から150mほど内陸に入った住宅地にある。旗竿敷地であるため道路からみると一見閉鎖的であるが、奥側が川に面し、海に対してピンポイントで開けている。この特異な立地条件だからこそ可能な住環境をつくることを目標とした。まず、日影規制をクリアする最大限のボリュームで、多面体の外殻をつくる。外殻には、周辺環境に応じた開口を開けていく。西側の海に向かう大開口はもちろんのこと、東・南側の山や、近接して流れる川などを縫うように開口を設けた。その外殻の中に、屋外のテラスやロフトを含む最大限の床を張り、それらを階段で繋げスキップフロアの構成とした。旗竿を抜けてアプローチし、上階に登るにつれ、徐々に周辺環境に対して開かれていく。そのシークエンス全体が、大きなリビングであるような住宅である。(安原幹)

所在地:神奈川県逗子市
用 途:専用住宅

建 主:個人
設 計:
・建築 SALHAUS
 担当:安原幹、日野雅司、栃澤麻利
・構造 長坂設計工舎
・設備 波田野建築設備設計事務所

施  工:葉山工務店

敷地面積:109.79m2
建築面積:46.25m2
延床面積:108.51m2
構  造:在来木造
階  数:地上3階
竣  工:2010.3

写  真:矢野紀行

 

location:Zushi-city,Kanagawa

main use:private house

site area:109.79m2

building area:46.25m2

total floor area:108.51m2

structure:W

number of stories:3-stories

completion:2010.3

photo:Toshiyuki Yano