WHARF ROPPONGI WHARF 六本木
東京都港区/2024
六本木交差点を赤坂方面に少し下った、7×38mの細長敷地に計画したテナントビルである。敷地の表と裏には約5mの高低差があり、上は昭和の飲み屋街、下は真新しいタワーマンションという相異なる二つの世界に面する。敷地内に立ち並んでいた4軒の雑居ビルを一つの建築に建て替える、いわばプチ再開発にあたって、私たちは二つのことを考えた。一つは、もともとの道のスケール感を継承し、間口は広いが小さな建物が集合してできたような建築とすること。もう一つは、建物の真ん中に通り抜け道を通し、上下の二つの世界を繋ぐことである。厳しい高さ制限の中で削り出した鉱物のような建築には、人々がその表面に沿って山登りのように登り下りする外部空間と、ことのほか居心地のよい内部空間が生まれた。まちに新しい人の流れをつくり出し、高さに応じて変化する都心環境と、様々な関係を取り結ぶ建築となった。(安原幹)
所在地:東京都港区
用 途:事務所、店舗
建 主:サンウッド
設 計:
・建築 SALHAUS
担当:安原幹、日野雅司、栃澤麻利、佐々木毬乃、佐藤亘晟、坂口真一
設計協力:moires
・構造 佐藤淳構造設計事務所
・設備 創環境設計
施 工:辰
敷地面積:292.49m2
建築面積:215.63m2
延床面積:1,105.42m2
構 造:RC造
階 数:地下1階/地上5階
竣 工:2024.01
写 真:西川公朗
location:Minato-ku,Tokyo
main use: office /shop
site area:292.49m2
building area::215.63m2
total floor area:1,105.42m2
structure:RC
number of stories:1-basement and 5-stories
completion:2024.01
photo:Masao Nishikawa